モーションキャプチャーによる乗車姿勢の解析
疲れを軽減しロングライドを楽しみたいというお客様のフィティングレポートです。
フィッティングメニューの中でも人気の「モーションキャプチャーコース」をご依頼いただきました。
ハイスピードカメラで乗車姿勢などの動作分析を行い、クリート位置の修正とサドルハイトの変更、ハンドル幅、ステム長の変更を行いました。
これら大幅な変更によって、肩のつまり感とペダリング改善に貢献することが出来ました。
フィッティングマシーンに乗っていただいて、前方からペダルを漕ぐ膝正面にレーザーを照射。
ペダリング時の膝の上下動を観察することにより、適切なクリート位置の調整を行います。
また、ペダルへの出力もPC画面でモニターしながら、左右のパワーバランスをチェックします。
解析結果に基づいたバイクメンテナンス
分析作業終了後は、フィッティングによって導き出されたデータに基づいて、パーツ交換などを行いました。
まずは、お客様の肩幅に合わせ2cm幅の狭いハンドルバーに変更します。
今回チョイスしていただいたハンドルは、Bontragerの『XXX Aero』（トリプルエックスエアロ）。
従来のハンドルバーに比べて、空気抵抗が軽減され、1時間に最大23秒のタイムアップが期待できるという優れものです。
ステムは2cm長いカーボンステムに交換します。
こちらもBontragerの『XXX Stem』（トリプルエックス ステム）です。
CnD形状断面はねじれ剛性に優れ、縦方向の突き上げをいなしてくれる快適性と軽量化に寄与してくれるステムです。
続いて、精密なゲージを使い、ハンドル高を計測します。
エアロハンドルは、エアロ効果を高めるためハンドル内部にワイヤーを通す仕様になっています。
上の写真にあるブルーのワイヤリングツールを使用し作業を進めます。
インナーワイヤーには、専用グリスを薄く塗りこんでおきます。
こうすることで、レバータッチは軽くなり、水の浸入などによる腐食防止も期待出来ます。
シフトワイヤーは『オプティスリック』という特殊加工が施された高性能ワイヤーを使用します。
ワイヤー内部での摩擦が少なく軽快なシフト操作が可能になります。
ワイヤリングが完成したら、変速機とフレームを繋ぐディレーラーハンガーに歪みがないかチェックを行い、シフト調整の仕上げを行います。
ベストポジションのバイクが完成
モーションキャプチャーによる分析に基づいたオーナー様にぴったりのバイクが完成いたしました。
乗りやすいポジションへの変更とハンドル・ステム共にカーボンパーツに変更しましたので、微振動が軽減され、より快適なものに仕上がったと思います。
より一層快適に！ロングライドをお楽しみいただければと思います。
バイクエッグのバイクフィッティングは、お客様それぞれで異なる乗車時の痛みや違和感に向き合い、快適なバイクポジションを見つけるサポートをいたします。
初心者からアスリート系の方まで、是非ご予約ください！
