スペシャライズドのオールラウンドロードが「Tarmac」、エアロロードが「Venge」だったのですが
空力性能がアップした最新のTarmac SL7が今までのオールラウンド能力をさらに高めました。
それに伴いエアロロードバイクのVengeは廃番…
UCIの6.8kg縛りがある限り、今後各メーカーこの流れに沿っていくのでしょうか…?
(個人的にはバイクの進ませ方や重心などの特性が平地用と山岳用で違う「味」が少なくなるのは寂しいです)
さて、そんな廃番になってしまった希少なVengeですがなんと!当店にございます!!
\510,000(税別)
S-worksという最高グレードなので安くはないですが、後述する性能と
松岡激押し唯一のセラミックベアリング=セラミックスピード社のBBが最初からついていたりとS-worksの名に恥じないフレームセットです!
現時点で完璧なエアロロード
実は僕がMadone SLRを買うときに比較として悩んだのがベンジだったんです。
結局双方試乗して思ったのはMadoneのほうが自分の進ませ方にあってるいう結論に至ったのですが
正直、ベンジの性能は恐ろしく完成度が高いです!!
軽量性
「Discブレーキのバイクは重い」、「エアロロードは重い」と言われていますがそれを真っ向から否定できるのがVengeです。
シマノの電動Dura Aceで7kg近くに組み上げられ、ホイールや少しの軽量パーツ次第では6.8kgも可能!
決してチューブラーホイールや、信頼性の怪しい極軽量パーツでなくてもイケちゃうんです(^^)b
写真は重い順にフレーム、フォーク、シートポストです。
フレームにはBB、ヘッドベアリング、ディレイラーハンガー、FD台座など小物込みでこの重量は凄いんです!
フォークもコラム未カットなので、組み上げ時にはさらに軽くなります。
優れた空力性能
Vengeは第三者機関の風洞実験結果でTTバイクを除いたエアロロードで堂々の2位でした。
(1位は重量がそこそこ重く、振動ガツガツ伝えるバイク)
実はマドンSLRより空力は良いのです…!(とはいえ数Wの差ですが)
過剰な剛性でない
いくら空力が優れ、軽量なバイクでも「人間というエンジン」へのストレスを溜めていくのでは
優れたバイクとは言えないと思います!(ドヤ)
発表当時からすぐにベンジを試乗して思ったのが、「脚にガツガツこなくて、ほど良くマイルド」
前作のVenge ViASの面影を感じさせないほど完成度が高く、
「こんなスーパーバイクみんな欲しがるだろうなと」思ったら案の定、レーサー達に爆売れしました。(ドヤ)
(このとき投資やFXに手を出そうと揺らぎました)
Trekの快適ロードバイク
ここまでSpecializedのVengeの話ばかりになってしまいましたが、TrekのDomane SLRフレームセットもあります。
¥419,000(税別)
自分は最新モデルのDomane SLRから一世代前のを愛用しているのですが、現行Domane SLRもしっかり試乗しています!
相変わらずTrekのDomaneは「優しい!!」この一言に尽きます。
人間をいたわる優しさに溢れたDomaneをぜひ解説させてください!
ギミック満載ロードバイク
フレームのダウンチューブ内に収納スペースがあるので工具やバナナ、家族に内緒なモノなどを入れることが可能!
重心の下のほうに搭載できるので走りの安定感にも繋がります。
付属で付いてくるロールパッケージに工具を入れるのですが
このパッケージ、意外と大きいのでツールケース並みに収納力があります。
また、振動吸収をする「IsoSpeed」という機能が前後についているので
手や腕に伝わる振動とお尻への振動を減衰してくれます。
リアのIsoSpeedは調整式なので好みの硬さにできます。
エアロ性能も獲得
実はDomaneもエアロ形状になっているってご存じでしたか?
前作の見た目からは大きく変わりセミエアロ形状となっているのです。
リードしてくれる操縦性
個人的にDomaneの最大の個性だと思っているのが操縦性です!
特に他社のレーシングバイクと比べると安定性が高すぎるがゆえに「もっさり」とネガティブに捉えられることも…
確かにハンドリングのキレは弱く、ホイールベース、チェーンステーも長めで反応性は比較的弱いですが
まっすぐ進む力が強く、下りなどの高速域では車体のたくましい安定感から安心して乗ることができます!
体の疲労が蓄積したときにいかにそれらがメリットとなるか、旧モデルに乗っている自分自身何度もその恩恵を強く感じます。
ちなみにSLRグレードはパワーをかけた瞬間、1秒もないくらい「溜め」を感じますが
その後不思議なくらいスルスルと速度が上がるという不思議なバイクです。
優しさ大盛りの重量?
画像の重量はフォークやフレーム、各ベアリング、スモールパーツをすべて含んだ重量ですが
正直ハイエンドのフレームセットの重量にしては重いです。
前後IsoSpeed、セミエアロ形状、そして複雑な乗り味。これらを実現するにはこの重量は仕方ないのかもしれません。
TrekはHPに参考重量を記載していますが重量だけで評価が下がるのは本当に勿体ないバイクです。
長距離を乗ってみないと分からない魅力が沢山詰まっています。
「もっと遠くへ走ってみたい」
そんな風に思っている方には最高の相棒になってくれること間違いなしです!