豊橋駅から掛川城に向かいます!
2回目となる「旧東海道探訪ライド」。前回は自宅→鳴海宿から豊橋駅に至ったので、今回の起点はは豊橋駅!
そこからお隣の静岡県「掛川城」を目指します。(とんでもなく笑えるどんでん返しが待っていることになるのですが、、、)
豊橋駅までは輪行で向かいますが、通勤ラッシュの時間帯では他の乗客の皆さんにご迷惑をかけてしまうので、早い時間帯での出発となりました。さあ、旅の始まりです!
前回、実際に旧東海道をグラベルバイクで走って感じたことは、旧街道には物語に溢れていてワクワクが止まらない!という思いでした。風情のある古い街並みはもちろんのこと、ルート計画を立てながら知った地名の由来や古くからの言い伝えの地を実際に訪れるのは、とても楽しいものです。
旅路を急ぐこともなく、グラベルバイクでのんびり走りながら「さあ、次のポイントはどこそこだね。通り過ぎないようにしないとね!」みたいなゆるり旅です。
また、旧街道には独特の雰囲気や痕跡が残っていて、名の知れた場所ではなくとも、現代の直線的な道路のつくりとは違う緩やかな道の流れが感じ取れます。ルートを外れても慣れてくると「ここはこっちに進んだ方が旧街道沿いになるんだろうな!」と推測が働くようになりました。
輪行で出発地の豊橋駅に到着!
豊橋駅に到着してバイクを組み立てます。
輪行時に気をつけることは、組み立て作業が落ち着いて出来る場所を選ぶことが大切!また、点字ブロック上での作業は避けてくださいね。
慣れれば10分ほどで出来ますが、急がず慌てず忘れ物には気をつけてくださいね!
豊橋駅からほど近い「二川宿本陣資料館」に到着
二川宿本陣資料館
本陣とは江戸時代の宿泊施設で、大名・公家・幕府役人が宿泊したり休憩できる宿のことを言います。
こちらでは当時を偲ぶことにできる収蔵品が展示されていて、浮世絵体験コーナーもあり、ミニサイズの浮世絵をインクを使って刷る体験も出来るそうです。
この日はまだ開館前でしたので、残念ながら見学出来ずでした。
二川宿本陣資料館前でのワンショット!
資料館は開館前でしたが、外から内部を見ることが出来ました。
おすすめの立ち寄りポイント 「商家駒屋」
商家駒屋
二川本陣資料館を少し進んだところにある「商家駒屋」。今となっては数少ない江戸時代の建造物が見学できる場所です。平成15年には豊橋市有形文化財に指定されています。
見学が可能で、正面の暖簾をくぐるとすぐ右手は町屋独特の造りになっていて、奥行きのある佇まいとなってました。
敷地内にはカフェや駄菓子、雑貨、お土産を取り扱うお店さんもあります。この一番奥にはサイクルラックも設置されてますので、安心して見学出来ますよ!
二川宿を出発し、白須賀宿の途中で静岡県との県境を越えると海が見えてきました!
海から噴き上げてくる風が心地よい瞬間でもありました。
木陰の涼しい道に救われながら、下っていくと、、、
旧東海道の特徴でもある松並木が現れます。そして新居の関所へと向かいます。
豊橋駅から約24km地点「新居関所跡」に到着!
新居関所跡
正式には「今切(いまぎれ)関所」といい、慶長5年に設置されました。
新居関所では、入り鉄砲と出女はもちろんのこと、「入女(いりおんな)」も厳しく取締られていたことから、多くの女性は浜名湖の北岸を迂回する脇街道の「本坂道」を利用したそうです。そのため本坂道は、姫街道とも呼ばれていたそうです。
新居関所から次の浜名湖東岸にある「舞阪宿」まではこの橋を渡ります。
浜名湖は元々は淡水湖。明応7年(1498年)の大地震と津波によって、浜名湖の海岸沿いの護岸が崩れて海水が流れ込む汽水湖になったそうです。
旧東海道の当時旅人は、新居と舞阪のあいだは渡船で2時間かけて渡っていたそうです。浜名湖が淡水湖だったなんて全く知りませんでした。
旧東海道で唯一見学のできる脇本陣 「舞阪宿脇本陣」
舞阪宿脇本陣
ここは旧東海道で唯一の脇本陣の遺構と聞いていたので、是非とも訪れたかった場所の一つでした。
脇本陣とは本陣の補助的旅舎で、普段は旅籠屋を営んでいますが、本陣の利用が重なった場合に本陣の代わりを務める役割を果たしていました。
さすがは陣屋を務められるだけあって内部は立派な造り!
二川宿で訪ねた「商家駒屋」さんと同じく奥に深い造りになっています。
「坪庭」のおかげで家屋に採光が施されていたり、主君と家臣が謁見する「上段の間」も復元されていました。
当時の旅姿も展示されています。
当時のお風呂は、沸かしたお湯を汲んできて溜めておいて湯浴みして使用していたそうです。
旧東海道を体感できる 「舞阪の松並木」
舞阪の松並木
舞阪脇本陣を出発して、程なく「舞阪の松並木」が現れました。
ここは地元のボランティアの方達が丹精込めて整備されているだけあって、豊川の御油の松並木に負けないくらい風情が残っています。
道幅も当時の道幅そのままなので、より旧街道の雰囲気を感じられます。
こうした松並木は、江戸幕府が1604年(慶長9)に街道の両側に松や杉を植えさせたことが始まり、1712年(正徳2)には、道の両側の堤に1,420本の松が植えられていました。現在は約700mにわたって大小370本の松並木が残っています。
「江戸の古道」を発見!
江戸の古道
袋井宿に向かう途中に発見した「江戸の古道」。
案内板にある七つ道とは、鎌倉時代の古道、江戸時代の古道、明治の道、大正の道、昭和の道、平成の道、そして質屋に密かに通うための隠れ道も合わせて、七つの時代の道が一ヶ所にまとまっていることから命名された珍しい場所だそうです。
「江戸の古道」の坂道を登ったところで休憩。水分補給しながらルート確認し、次の袋井宿を目指します!
まだまだ、旅は続きます!
第一弾「鳴海宿~吉田宿」はこちら↓↓↓